書店で見当たらない本は、その書店で注文するのが普通ですが、コロナ禍で外出自粛の現在、書店に出向くのもままならない。また店頭での営業をしていない書店もある。こんな中でも、読みたい本を買うことで、書店を応援できる「My書店」機能をご存知でしょうか？ 「My書店」とは、国内最大手のトーハンが母体のオンラインショップe-honに備えられた機能の一つ。下の解説図を見てください。なかでも大切なのは、会員登録での「My書店」登録です。

「My書店」には自分のお気に入りの書店を登録しておく。 そして以下がe-honでの購入の今回のポイントです。
（1）書店での受け取りだけでなく、書店からの配達サービスや、直接宅配での受け取りができる。
（2）どの方法で購入しても、登録した書店にマージンが支払われる。
これは素晴らしい仕組みです。コロナ禍のもとで苦しい経営を強いられているであろう書店を、自宅にいながらにして支援できるのです。もちろん、外出できるようになったら書店に出向いて注文するのもよいでしょう。すると書店のマージンはもっと多くなります。 「My書店」には、e-honに加盟している書店なら、どこでも登録できます。変更は何度でも可能。自分の支援したい書店を登録するとよいでしょう。例えば、行きつけだったご近所の書店、あるいは、もし気が向けばですが、しばらく行っていない故郷の書店を登録してもいいでしょう。 これは少し脱線ですが、ALL REVIEWS書評からe-honに行って本を購入すると、書評家にもわずかながら利益配分があるので、書評された本を購入するならぜひALL REVIEWS経由で。 なお、e-honへのリンクは下記にあります。5月31日までは送料は無料とのこと。
（文・ALL REVIEWSのお手伝いをしている人 hiro）

本屋さんの店頭は「多くの未知との出会いの場」でもあります。本当は、行って、買って、応援したい。けどちょっといまは、行きづらい。そしてそもそも、営業を自粛している店舗も…。
そんなとき、オンラインショップ（通販）で本を買うことは本屋さんを応援することにつながるのですが、実はたくさんの選択肢が存在します。 ここでは、先に紹介したe-honで「My書店」に登録できるのはe-hon加盟店のみ＝全ての書店を「My書店」として登録できるわけではない、という点も考慮し、「日本国内で実店舗をチェーン展開している、新刊本を扱っている本屋さん」のオンラインショップを網羅的にご紹介します（コロナ禍において、いち早くこのような情報をまとめてくださったのが出版社のライツ社さんです。本記事はライツ社さんの記事に加筆をして制作しております）。
※Amazon/楽天ブックス/Yahooショッピング/7net/ヨドバシ.comなど、非書店が運営母体のオンラインショップは除外
※各情報は2020/5/23現在のもの 本屋さんのオンラインショップをロゴ付きで網羅的に眺めてみると、「いつも私が本を買っている本屋さん、オンラインショップをやっていたんだ」という気づきもあるかもしれません。あるいは、この記事を見てみて「いつもはAmazonや楽天で本を買っているけど、応援の気持ちも込めて、今回は本屋さんのオンラインショップから買ってみよう」という気持ちになっていただければ幸いです。
（文・由井緑郎）

自分が売りたい本を、お店に並べる――。
「小規模で独立/独自の経営を行っている」という意味での「独立系書店」、最大の特徴は「選書（本のセレクト）」だと言えます。当然、店内の雰囲気にも個性がでます。趣味嗜好の合う、あなたにとっての「生涯の本屋さん」は、きっとあるはずです。 「直接お店に足を運び、買う」というのが一番の応援につながりますが、いまはまだ、積極的に外を出歩けない状況が続いています。そして本屋さんも、「いかにインターネットを通じて自店と自店の商品（選書）を多くのお客さんに知っていただき買っていただくか」ということに挑戦し続けています。ここでは「個性豊かな本屋さんと（まずはインターネット上で）出会える場」をご紹介します。

「独立系書店」や、そのほか個性的な出版関連の「オンラインショップのポータルサイト（入口となるサイト）」です。

「様々な本屋さんが集った商店街＝書店街」というイメージでしょうか。5/24時点では23店が「ガブリエルストリート/マルセルストリート/フョードルストリート」にそれぞれ配置されており、来訪者は、気になるお店があれば、各店のオンラインショップにすぐアクセスが可能です。「書店街巡り」の気分で、覗いてみてください。

こちらも「街の本屋さん」を紹介するポータルサイト。

「自分の住んでいるエリアで検索をかけて、近くのお店を見つける」といった「幻影書店街」とは違った使い方も可能です。お店によっては「本棚画像」が掲載されていたり、本屋さんとの「新しい出会い方」のひとつの選択肢としてご紹介できます。お店のWEBサイト以上にSNSの情報などが見やすくまとまっていたりするので、ぜひご覧ください。

中古書店の最大のポータルサイトが「日本の古本屋」です。全国900店の古書店が出店。横断在庫検索、地図検索など、最大手で歴史もあるサイトのため、「本を探す」にあたりほしい機能は全てあります。

書店そのものに関する情報は多くないですが、ジャンルに特化した中古書店も多く、書店によっては定期的に写真付きでオススメの書籍の紹介もしていたりするため、「Amazonで古本を探しても、とんでもない値段がついていたりして不満」というかたは、このサイトを利用してみると、きっとよい出会いがあることでしょう。（文・由井緑郎）